2019年08月07日

流星ワールドアクター 感想

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制作 :Heliodor(公式サイト)
ランク:C

様々な種族が共存する多種族国家を舞台とした異能力刑事モノ。
衣笠彰梧の名前は未完の免罪符ではない。
※後半ネタバレあり

【推奨攻略順】
(シフォン → 小町 → メル) → クラリス(固定)

クラリスは3人攻略後に開放。
私は上記順番ですが好きな順番で問題ありません。

【知っておくといいこと】
ほとんどの謎は明らかになりません。

【感想(概要)】
〇無限の奥行きを感じさせる世界観
読み進める毎に次々と現れ連関していく謎は、期待するなというのが酷と言えるレベルですらあります。広さと深さを併せ持つワクワク感あふれる世界観を構築できる文章センスは流石の一言です。

×回収されない伏線の数々
放置された伏線の数は両の手では足りず、各ルートもぶつ切りで終わります。というか終盤になっても平然と複線を増やすあたり、本作だけで回収する気なんて最初からなかったんでしょうね。

【まとめ】
メインのシナリオを追っている間は面白くて仕方がないのですが、本作だけでは何も解決してないので、未完成品と言わざるを得ません。

キャラクター、世界観、設定のいずれもが極上の素材とすら言えますが、現状では、料理されずにむき出しで放置されているようなものです。それはあまりにも口惜しいので、キッチリとした続編を期待したいです。

以下各ルート感想※ネタバレあり





【感想(ルート)】
■シフォン
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寝相の対策をしてたら恋人になっていつの間にか終わった。他も大概ですが輪をかけて不遇だと思います。でも興奮剤を使った体から始まる恋という展開は嫌いではないです。

シフォン個人については特に謎を残さないのかと思ってたら、最後に剣について伏線を張りやがるし、全く終わらせる気が無いのが伝わってきます。あとデルーガについて実施何もわかってないのも酷い。

■小町
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教団、輝きの砂、兵頭警視監の真意等にフォーカスが当たります。いずれもかなり中核に近い要素なのですが、結果的に闇の深さが垣間見えた程度の内容なのが残念でなりません。

それでもシュバルトの能力の正体が明らかになっただけ、役割はあったといえます。小町本人は処女ビッチ可愛くて気に入ったので、次回作でも出番が欲しいですね。

■メル
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ゲノムの追手を退けているので一応オチはついていますが、仮にもルートボスなのに、未来視が強すぎるせいで強敵を倒した感がまるでありません。次回作があったらナナシくんは生き抜くことは出来ないでしょうね。

内紛とか、ペンダントとか美味しそうなところが残ったままですので、次回作では特に掘り下げてほしいヒロインです。1人だけおっぱいがデカいので、希少性を感じられたのは良かったです。

■クラリス
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メリッサを使って無理やり話しを転がした感はありますが、流石にメインヒロインだけあって、(他と比べて)力が入っていました。ただし、リンダと接触しこれから本格的に教団編に入っていくボルテージが最も上がるところで終わるので、消化不良感も1番凶悪なルートです。

彼女には選択肢を他人に投げていた悪癖があったのですが、過去と向き合うことで、自分の意見を前に出せるようになった感があるので、成長した彼女がどのような活躍するか、見てみたくあります。

■Epiloge
この物語のプロローグのエピローグ。
ご丁寧にクラリスとの関係を無かったことにしたのだから、今後の展開がなかったら許さんぞ。

ラベル:Heliodor
posted by paurun at 00:47| Comment(0) | ランクC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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